東京電力は、8月4日福島第一原発の汚染水の海洋放出に向け、海底トンネルの工事を着工した。
この工事には、8月2日に福島第一原発の立地自治体である、福島県、大熊町、双葉町が同意したばかり。
工事は、福島第一原発から1キロメートル先まで海底トンネルを掘削し、汚染処理水を移送する配管を放出口まで敷設するもの。工事費用は430億円を見込んでいる。
工事着工に際して、地元漁業者等への事前説明はなかったという。
東電の計画では、放射性物質トリチウムが含まれる処理水を海水で薄めて、海底トンネルを通じて沖合約1キロに放出する。
東電は、理解が得られなければ海洋放出はしない。とする福島県漁連との約束文書について、文書は順守する。そのために理解を得るための「説明を尽くす」と繰り返すだけで、具体的な道筋について語ることができないようです。
理解が得られなければ、工事費(430億円)はどうするのでしょうか?。結局電気料金に上乗せして、利用者に負担を転嫁するのではないでしょうか。
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