「原発ゼロへのカウントダウンinかわさき」が主催する講演会が、2023年10月8日(日)午後6時より、武蔵小杉駅前の川崎市総合自治会館ホールにて開催されます。 参加者を募集しています。事前申込不要、無料で当日先着150名まで参加いただけます。 (会場への入場は、午後5時45分からとなります。) 『なぜ首都圏でガンが60万人増えているのか!?』の著者の1人であり、京都精華大学名誉教授の山田國廣さんを講師に、質疑応答を含めて80分間、被曝と原発事故について語っていただきます。 また、3.11原発事故後の福島をテーマにした絵本『バチカンへの手紙』を制作(2022)した絵本作家の安藤みちこさんにもお話をしていただきます。 ぜひ、福島原発事故を忘れかけている友人や知人に声をかけ、一緒に学び考える場として、講演会にご参加ください。 講演を静かに聞くことができる方であれば、原発賛成派、反対派をとわず、誰も参加できます。 当日、質問用紙による質問も受け付けます。(時間の関係で回答できない質問もあります)
月: 2023年8月
誰もが原発難民になりえる!
「原発をとめた裁判長」として映画にもなった元福井地裁裁判長、樋口英明氏とは、川崎市での講演をきっかけに時折メールの交換をさせていただいている。
先ごろ、樋口氏の新著「南海トラフ巨大地震でも原発は大丈夫と言う人々」を送っていただいた。その際の氏の案内メールには「政府は原発回帰に舵を切り老朽原発も動かそうとする以上、嫌でも原発事故が起きるかもしれないと覚悟しなければならず、私たちも難民となってしまうかもしれない。明日は我が身かもしれないという視点に立てば決して他人事では済まされない」とのご意見が添えられていた。
「M9程度の南海トラフ巨大地震は今後30年以内に70~80%の確率で起きる」との専門家の予測があっても、四国の伊方原発は大丈夫と言い張る電力会社や規制委員会、裁判所。伊方原発に大きな事故が発生した場合、西日本は広範囲に放射能汚染されるだろう。さらには、静岡の「浜岡原発」にも同様な事故が発生する可能性も否定できず、首都圏を含む東日本も同様の事態になる恐れがある。
福島原発事故から12年余り。いまだに原発難民が多数存在するが、南海トラフ地震で原発事故が起きれば日本中の大半の人々が原発難民になりかねない。国内には避難場所がないかもしれず、多くの国民が放射線被害を受けるかもしれない。こうした現実的な予測があるのに、政府は何のために原発に執着し続けるのか私には想像もできない。
背戸柳 勝也
本投稿は、8月10日東京新聞の朝刊「ミラー」に「原発に執着し続ける政府に異議」として掲載されました。