福島第一原発 1号機、2号機間にある高濃度の放射性物質で汚染された配管の撤去について、東京電力はその目的を「1号機及び2号機非常用ガス処理系配管のうち屋外に敷設されている配管については、1/2号機廃棄物処理建屋雨水対策工事及び1号機原子炉建屋大型カバー設置工事に干渉することから配管の一部撤去を実施する」としています。
つまりは、汚染配管の撤去を行うことで、①これまで手付かずの1,2号機間のがれきを撤去できるようになり、がれき撤去で、雨水の流入を防ぐ措置を講じて汚染水発生を抑制できる。②1号機建屋を覆う大型カバーを設置。これは使用済み核燃料プールにある392体の核燃料を取り出すために不可欠な設備。
東電は、2021年8月に配管を撤去するため、遠隔操作装置でテストを行ったが失敗。
2022年3月から本格的に撤去作業を開始。7月25日までに幾度も撤去作業を行ったが失敗続き。とうとう計画断念を発表した。今後半年かけて計画を見直すという。
この間、作業に従事した作業員は高濃度の放射性物質による被ばくにさらされた。
計画が甘い。撤去技術がない。不具合が起きたときの対処もない。のないない尽くしの原発運用の実態が見えてきます。
福島第一原発事故から、すでに11年がたっているのに、いまだがれきの撤去もできない。雨水対策もできていない。核燃料も取り出せない。
放射能だだ洩れの状態がずーっと続いているという現実に驚きます。
原発を安全に運用する技術が皆無の日本で、原発再稼働が強引に進められていることに恐怖を感じます。
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