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げんぱつ長屋談義 〈第12話〉

なぜかスイスイ通る「安全審査」 の談

2026.5.30

大家さんと熊さんの談義

熊 おはようございます。大家さん

大家 おや、これから仕事かい。日中は暑くなるから、外での仕事は大変だな。

熊 そうですね、暑いと体に応えます。
  それより、ここ2~3日、変ですよね。

大家 なにが変なんだい

熊 はい。関西電力の大飯原発、中国電力の島根原発、北海道電力の泊原発の3原発が再稼働へ向けて一気に加速したんですよ。

大家 そういえばニュースが流れていたね。

熊  はい。一昨日の28日には、1審の大阪地裁で「設置許可取り消し」の判決が出ていた関西電力大飯原発3,4号機の控訴審で大阪高裁は川畑文也裁判長が1審判決を破棄して「設置許可」は妥当だと逆転判決を出したんですよ。 その理由として原子力規制委員会がだした「審査合格」に不合理な点は認められなかった。と言い切ったんですよ。

 そして昨日の29日には、中国電力がだした島根原発の耐震データ」不正は確認されなかったと言っています。

同じ日には、北海道電力の泊原発3号機再稼働に向けた安全審査で合格判定を出しました。
なにかとてつもなく変じゃないですか。

大家 ほう たしかにたった2日間で原発を再稼働が3件もスイスイと通るなんて変だよね。

熊  そうでしょう。 大飯原発で1審判決を簡単に破棄したり、島根原発の耐震データをあっさり認めるなんて変ですよ。そもそも耐震データ不正が見つかった浜岡原発は当初規制委員会はOKだしているんですよ。勇気ある人が「内部通報」したために不正が見つかったわけで、規制委員会は耐震データを十分に検証をしていないですよ。そのような審査で「不正」は確認されなかったと言われても、にわかに信じられませんよね。

大家  まさにその通りで、原発に関心を持っている人は、変だと思ったんじゃあないかな。

熊  裁判所も、規制委員会も、先の総選挙で圧勝した高市政権が原発推進に前のめりになっていることに「忖度」しているとしか思えませんよ。

大家  裁判所は国の権力を「立法・行政・司法」に分けた三権分立を憲法で定めているのだから司法の独立性をきっちり貫かなきゃだめだね。「忖度」は司法権の放棄に等しいのじゃないかな

熊  最近、再稼働した原発があちこちで、頻繁に事故を起していますよね。

大家 5月だけで、美浜原発、島根原発、女川原発と立て続けて起こっているね。
   小さな事故だと見逃していると、どんと大きな事故につながるんだよ。

熊  スイスイとに再稼働原発を増やすと、事故発生の確立は増えますからね。おまけに再稼働原発は40年、50年の超老朽原発が多いので、いっきに事故の確立は高まりますよ。
ああ、怖い!怖い!

by kazu

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げんぱつ長屋談義  〈第11話〉

原発をとめた町、とめた人びと

2026.5.17

大家さん
八っつあん
おうめさん

八  てえへんだ!てえへんだ! 大家さん

大家 なんだい八っつあん、あわてて

八  へい。この間再稼働して、5月14日に発電を再開したばかりの、女川原発の2号機がタービンの弁に不具合が見つかったようで、原子炉を停止したようですよ。

うめ  そういえば、5月12日にも美浜原発3号機でもタービンのカバーに穴が開いて蒸気漏れをおこしたそうですよ。

八  まったくこう立て続けて事故がおこっちゃ、原発の近隣のみなさんは、いつ大事故になるか不安だろうなあ。 でもなんで、こんな危険な原発が日本にたくさんできちまったのかなあ。 原発を作るのに反対した人はいなかったのかなあ。

大家 それが反対した人、反対した町がたくさんあるんだよ。

八  ええ!そうなんですかい

大家 日本が高度経済成長に入って、成長を進めるために、たくさんの電気が必要だと国が国策として原発建設を促進したんだよ。電力会社は我先にと、建設立地を物色したんだよ。 原発は核兵器と同じ放射能を出す危険なものだから、立地先は事故が起きても影響が少ない過疎地が選ばれたんだね。それも熱した原子炉を冷やすための水が手軽に使えるところ。ということで、主に海沿いのところが選ばれた。

うめ  海沿いの町と言えば、漁業で生計を立てているところが多いんじゃないですか。原発ができれば、安全な魚をとることができなくなりますよね

大家 そうだね。それで、立地先とされた各地で、原発建設反対の声が上がったんだよ。
   結果、原発ができたのは59基。原発を作らせなかったのは50か所以上にもなる。
八  ええ! そんなにたくさんのところが作らせなかったんですかい。

大家 全部できていたら、100基以上の原発で、足の踏み場もないほどの原発列島になっていたんだよ
   原発ができたところでも、もちろん反対運動はあったようだ。しかし、人が減って過疎になり、経済基盤が弱かったりするところは、生活や地域の存続のために、原発を受け入れたのだろうね。決して望んで受け入れたところはないと思うね。
むしろ電力会社は、そういうところを狙って、建設立地にしていったと言えるね。

うめ テレビなどで報道された石川県珠洲原発、三重県芦浜原発、山口県上関原発、新潟県巻原発などは、町が原発推進派と反対派に分断されて、長期間にわたって苦しまなければならなかったようですね。きっと他のところでも同じような苦しみを味わったのでしょう。

大家  金をばらまいて推進派を増やす。反対派の人が暴力を振るわれる。謀略ビラがまかれたり、芦浜原発では、テレビ、週刊誌を使って大掛かりな謀略報道が行われたそうだよ。

八  テレビ、週刊誌を使っての謀略は、1地方ではできないですよね。中央でコントロールする組織が動いているってえことですね。

大家 原発立地の人たちは、そんな大きな組織をバックにしている電力会社と果敢に闘ったんだよ。

八  どういうふうに闘って、原発から故郷を守ったんですかね。

大家 いろんな闘いがあるが「住民投票条例を制定して、投票で反対が賛成を上回った」とか、選挙で、反対議員が過半数を超えた、反対町長を誕生させた。など。
珠洲原発では、県議会で珠洲から反対議員を当選させて、原発推進知事をけん制した。などがある。
芦浜原発では、「三重県に原発いらない県民署名」を展開して81万もの署名を集めた。これが知事に原発建設「白紙撤回」を決意させたと言われているんだ。

八 すごい闘いをしてきたんですね。なあーんにも知らなかった。穴があったらはいりたい。日本人はお上の言うことに逆らえないと思っていたけど。そうじゃないとわかって、元気が出てきましたよ

うめ 2024年1月に能登半島地震があった時、「珠洲原発を阻止してくれて、ありがとう。原発の大事故を防いでくれてありがとう」と感謝の電話がいくつも寄せられましたよね


大家 そうだ。原発を作らせないことは、建設立地に住む人だけの問題ではなく、原発事故で被害にあう、広い範囲に住む人の問題でもあるんだね。
福島原発事故で実証されたじゃないか。だから、原発をとめた人たちは、すごいことをやったんだよ。

うめ  原発はそもそも「差別」の産物だそうですね。

大家  そうだよ。事故が起こっても影響の少ない過疎地で電気を作って、人口の多い大都市に送る。 原発立地の人が危険を背負って、大都市の人間が電気の便利さを享受する。原発は人の命を差別することで動くんだよ。

うめ  珠洲原発に反対した女性がこんなことを言っています。
「電気はみんな向こうのほうへ送ってしまうんげやろ。そんないい電気なら、こんなとこ建てんでも東京湾でもどこでも建てるとこたくさんあるやろ。宮城のあそこいって建てればいいやねん、※大内山にでも。 こんなとこに建てるとこ見ると、たとえ事故が起きて死んでも少ないとみとるんやね。田舎のもんを人間と見とらんがやね。本当に情けないです」。

大家  本当にそうだ。反原発運動は命を守る闘いだね。原発を建てさせない努力を、原発立地での人たちに引き受けさせたままではいけないね。大都市に住んでいるものは、「危険な原発を受け入れるか受け入れないか」との選択を突き付けられながら、反対運動を続ける人たちへの連帯を求められているね。

うめ はい。そうですね。
八  がってん 承知の助!

※大内山は皇居のこと。日本における身分差別の根源である天皇制にふれている。
それは主に都市部で「消費されるエネルギーの生産リスクを非消費地である過疎地に背負わせる仕組みに集約されている。 つまり人身御供のシステムなのだ。

※書籍「原発をとめた人びと」 「原発を止めた町」から引用
※グリーンピース 原発建設を止めた日本の市民運動 から引用

by kazu

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原発廃止と核兵器廃絶は一体となって

2026平和行進に参加しました

2026年5月9日の川崎市宮前区でおこなった平和行進に参加してきました。

1958年に核兵器廃絶と世界平和を訴えて始まった平和行進は毎年5月から8月にかけて全国各地から広島を目指して、さらにその先の長崎を目指して行われます。

1954年のビキニ環礁で行われたアメリカの水爆実験で、第五福竜丸を始め、多くの漁船が放射能を浴び、乗組員が死亡したのをきっかけに、日本で世界で、原水爆禁止運動が広がりました。これをきっかけにアメリカは、核の技術を平和利用と偽って原子力発電(原発)に転用したのです。

原発と核兵器をなくす運動は、根っこは同じ「核」をなくすること。同じ運動です。

川崎・宮前区で行われた平和行進では、宮前区役所の広場に集まり、松平晃さんのトランペット演奏に始まり、「核兵器をなくそう」「原発をなくそう」と声をあげて、宮崎台駅まで行進しました。

by kazu