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げんぱつ長屋談義 〈第14話〉

使用済み核燃料保管に黄信号 原発建て替えで稼働原発増やしてどうするの? の談

2026.6.14

大家さんと熊さんの談義

熊 大家さん、ただいま。

大家 おや熊さん、仕事帰りかい。今日もご苦労さんだったね。

熊 今日は、カンカン照りでなく、仕事しやすかったです。

大家 そりゃあ 良かった。
   ところで、原発の使用済み核燃料がどこもいっぱいになってきて、保管する容量が限界に近づいているってこと知っているかかい。

熊 この間、再稼働したばかりの柏崎刈羽原発6号機の使用済み核燃料を貯蔵できるプールはすでに88%埋まっていて、数年後にはいっぱいになって、稼働できなくなるそうですね。他の原発も同じようなもんでしょう。

大家 そうだよね。稼働している原発はどこも使用済み核燃料がたまる一方で減ることはないんだから厄介だね。
肝心の使用済み核燃料再処理・再利用する核燃料サイクル施設の完成の見通しがまったくないんだから、再稼働にのめり込んでいる国の姿勢とは矛盾しているよね

熊 青森県の六ケ所村再処理工場は、1993年に建設に着工したのに、技術トラブル続きで、33年の間に27回の完成延期をくり返しているんでしょ。
それで、建設を進めている日本原燃は2026年度中に完成を目指すと言っていますが、まさに太陽が西から登るごとく難しいですね。

大家 むずかいねえ。 完成した核燃料再処理工場で使うために、中間貯蔵施設(青森県むつ市)にいったん使用済み核燃料を保管するんだが、肝心の再処理工場完成のめどが立たないんだから、とうとう、青森県が、受け入れ拒否したね。 当然だろうね。

熊 もう原発の運転はダメだ。というところまで来ているのに、なんで今、原発建て替えなんですかね。

大家 そうだよ。政府の経済産業省が6月5日に原発建て替え数値目標を出した後、多くのところから、「おかしいんじゃない」と指摘が上がっているね。
新聞では、京都新聞、東京新聞、高知新聞が社説で取り上げているね。

そのポイントは5つあるね。
①建設に20年、運転期間が何十年におよぶ原発への依存は、国のエネルギー政策を事実上長年にわたって縛るもの

②コストの問題。原発の建設費は年々高騰を続け、一基数兆円まで膨らんでいる。「国策」による高コストの原発建設費は税金や電気代で跳ね返り、次の世代の国民まで負担を押し付けることになる。 経済合理性の面でも他電源に比べ優位性は全くない。

③使用済み核燃料の処分問題は事実上破綻している。核のごみの最終処分も決まっていない。

④福島原発事故は収束していない。いったん事故が起きれば、長期間にわたって、住民に犠牲を押し付けることが判明している。

⑤ほとんどの原発のテロ対策は不備で、かつ緩和され、無対策のまま運転が継続され、戦争の攻撃目標になりうる

熊 そうですね。原発の使用済み核燃料の再処理ができないっていうときに、出てきた原発の建て替えの無謀さと実現性のなさがよくわかります。
  エネルギー政策は、国任せではだめですね。 われわれ一人ひとりが自分事として考えることが大事ですね。 明日さっそく仕事仲間にも伝えます。
では、ごめんなすって。

by kazu

※京都新聞、東京新聞、高知新聞から引用